左京に宝珠を奪われ、大ピンチの状況。勝ち誇る左京でしたがまだ円朝は生きていたようです。しかし円朝のダメージは大きく、左京は円朝に止めを刺そうとします。深手を負いながらも円朝は言霊で左京を攻撃します。倒れていた唯も立ち上がり円朝を守るため、左京の前に立ちふさがります。左京が望む世界、それは人々が殺しあう世界。確かに人の歴史は戦いの歴史でもあり、それが人類の進歩を助けてきたのも事実ではあります。でもそれは全てはその先にある平和のため、皆が笑っていられる世界を作り上げるためだと思うんですよね。私は笑っていたい、と唯は左京の考えを否定します。唯たちの言葉に焦りを覚え始めた左京は唯を妖術で吹き飛ばし、円朝に止めを刺そうとします。
そこに死んだと思っていた雅たちが登場、円朝を救います。やはり予想通り妙の働きにより天女たちの命のロウソクはすり替えられて難を逃れたようです。新撰組も城内に侵入し、妖魔たちと交戦中。一気に形勢逆転です。加えて唯の宝珠が彼女の言霊に答えたのか、力を取り戻し強く光輝きます。天女たちの想いのこもった言霊が左京を追い詰めていきます。宝珠の光の力によって左京は消滅していきます。左京が消滅したことで残った妖魔たちも消え去り、崩落する計都城。
戦いが終わり、元の時代に戻る唯達のお別れ会も兼ねお花見が催されます。円朝って高名な落語家じゃなかったっけ?漬物で花見って・・・そんなに金ないのかよ。せっかく出来たカップリングでしたがお別れしてしまうんですね〜。円朝の提案で唯が落語を一席やることに。唯はお花見が催されるまでの経緯を落語で語ります。皆の好意に感極まり泣きそうになる唯、最後まで務めるのが噺家だと円朝は唯を励まします。
ついにやって来た別れの時、円朝は餞別を唯に手渡しいい噺家になれよと言い、有難うございますと頭を下げる唯。源内と晶、二人が造り上げた「源内と晶愛の結晶号」に乗り込み、発進します。各々が去りゆく時代に想いを馳せながら、幕末の時代に別れを告げます。
帰ってきた現代、皆はあの経験を経て絆も一層深まり、そして成長を遂げたようです。一番変わったのは妙でしょうね、終盤に来て一気に二番手に躍り出ましたよねーホント。涼の意外な一面は想像通りといったところですか。最終話でついに唯のお父さん登場、そして鹿島ひろ美さんも実名で登場しました。エンディング後にはやはり登場、歌丸師匠!最後を締めてくれました。エンディング行ったときには一瞬出ないかと思いましたよ。
最終回なのでこのアニメの全体の講評なんぞを。一言でいえば「短すぎたな」って感じでしょうか。話数が少ないため、展開が少々速すぎましたね。もうちょっと天女たち一人一人にスポットを当ててほしかったかなぁ。別に後半の雅の活躍が少なかったから言ってるんじゃないですよ(笑)。メインが六人でこの話数はちょっと無理があったかも。落語も描写が少なかったけど、こっちは落語協会の言いたかったであろう「言葉の力」というものは十分伝わったので良かったと思います。地味でしたが、左京を言葉だけでねじ伏せた展開はなかなか面白かったです。まあ成功といえるのではないでしょうか。
おあとがよろしいようで・・・。