いよいよ前回の主人公舞衣の登場の回(ミコトも)でした。息抜きのつもりか今回はほのぼのとした展開。ですが謎だったこともいろいろ明らかになりました。では舞−HIME第23話「不思議の国のアリカ」の感想いきます。
前回カルデアがミドリたちの手により陥落したため、ナツキたちは行き先を変えて神籬の森を通過中でした。しかし霧の深さのせいで視界が悪かったらしく車は崖から落ちてしまいます。ナオの機転により何とか助かった二人、しかしそこには不思議な光景が広がっていました。その光景を見たナツキは「黒いガルデローベ」と言っていましたが、どういう意味なのでしょう。
どこかの高原でアリカとマシロは二人で何やらふざけ合って遊んでいました。アリカにいじられて怒るマシロ、それを見ていたミコト(猫神様)はお前は怒ってばかりだな、と笑います。初対面なのになれなれしいぞとまた怒るマシロ、しかしどうやらミコトは猫のミコトを通じてマシロのことをずっと見ていたようです。そのころ舞衣は
ローブの力(コンロの代わり)を使ってお料理中・・・わざわざマテリアライズして料理せんでもいいと思うのですが。ご飯ができたようで、フライパン叩いてミコトたちを呼びます。満面の笑みを浮かべてご飯に向かうミコト、相変わらず舞衣のご飯は大好きのようです。ミコトによれば、この場所は
「黒い谷」と言うようです。
食事中、マシロはいろいろ考えていました。「黒い谷」はアスワドの故郷といわれている場所ですが、それは十二王戦争の時に失われたはずでした。マシロはアリカに意見を求めますが、アリカはそれよりも食欲を満たすことのほうが大事のようです。ご飯のおかわりを求めるアリカとミコトの同じ姿に呆れる舞衣とマシロ。ミユさんだけは素晴らしいと褒めてましたが。ていうか舞衣の料理といえばやはり
ラーメンなんだ・・・今回は餃子も付いていたけどなんかすごい(笑)。食事が終わり、マシロはこの状況に説明を求めます。アリカは舞衣が以前話で聞いた伝説のオトメ
「炎綬の紅玉」だと気づいたようで興奮します。しかしマシロは伝説に描かれる夢と恋に引き裂かれた悲劇のオトメのイメージとはあまりかけ離れているため、いまひとつ信じきれない様子。ミユさんの説明からこの場所が黒い谷であることは間違いないようです。オトメの力やハルモニウムも生まれたロストテクノロジーの聖地。しかし十二王戦争で使われたハルモニウムの力によって空間のはざまに封じられてしまったそうです。
一方カルデアが陥落したことで慌しく情報収集に奔走するエアリーズの大統領府の人々。ユキノはオトメ拡散条約に基づき、エアリーズで各国首脳による臨時の審議会を開催すべく各国の王宮に使者としてハルカを派遣します。ハルカの言ってた言葉ってなんか意味違いません?国としてちゃんと意思表示しろってことですかね。
ミユさんから語られるハルモニウムの力の正体。オトメの力が物質を具現化するものならば、ハルモニウムはその逆で
全ての物質を拡散させ、消滅させ飲み込むことができるとのこと。あの時風華宮で出てきたのはミコトの影だったのですね。そして
ニナがヴィントブルーム王国の真の王位継承者であることがついに断言されます。その事実をナギから知らされ、驚くセルゲイ。その時、エアリーズの政治工作がナギにも伝えられ、ちょうどいいとまた何か悪いことを考えている様子。またセルゲイは二代目真祖としてレナ・セイヤーズの遺体が使われていることも知らされます。
憧れの存在だったレナ、そして最愛の娘ニナを野望のために利用されているという事実。セルゲイの心に去来するものは何なのでしょうか・・・。
そしてアリカがレナの実子であることもミユさんの話から確定します。そしてミユがアリカを気に掛ける理由、それは
アリカがミユのかつての主アリッサ・シアーズの血を受け継いでいるからに他なりませんでした。なるほどアリカの髪が黄金に輝いたのはアリッサの末裔だったからか。その時ミコトの仕掛けたワナに何かかかったようで、ミコトは猫の十兵衛を引きつれ、飛んでいきます。猫たちは猫神様であるミコトの使い魔的な存在なのでしょう。
ニナが真の女王、アリカはレナの娘と素性が確定したことで、自分の正当性を失ってしまったマシロは落ち込みます。ミユさんは「真白なる金剛石」真祖フミのマスターの話を持ち出してこう言います。
王たるべき者の選定条件は血筋ではなく、いかに周りの人々に慕われ導き手となれる強い意志を持てるか否かであると。現実の世界だって初代の王様は生まれながらの王ではなく、自らの強い意志と絶え間ない努力によって国民の心を掴み道を切り開いてきたわけで、決して血筋が全てではないはずです。
マシロを国民が認めればマシロが王様なんだと思います。もちろんこれから大変でしょうけどね。
アリカも舞衣に「オトメとは何か?」を尋ねますが、それは人に聞いて出す答えではなく、自分で見つけ出すものと舞衣はアリカを諭します。自分の答えは自分のなかにしかない、
それを見つけ出すことも人間として通らなければならない道の一つなのでしょう。
やっぱりというか、ワナにかかったのはナツキたちでした。ナツキと舞衣は久々の再会をします。そして皆仲良く
入浴ターイム、お約束のサービスショットです(笑)。舞衣失踪の真相はそんなに大それたことではなく、旅行中にたまたま森を通った時に迷いこんだだけと意外にあっさりとしたものでした。伝説とか偉人の名言とか実際は意外にたいしたことなかったりしますもんね〜。ナオ髪を上げてるせいか一瞬誰かわからなかったな。舞衣のマスターはミコトのようです。契約の石を飲み込んでも認証ができるのはミコトがオトメの力の原型となった
高次物質化能力の唯一の生き残りの「水晶の姫」であるからとのこと。ミコトもミユさんと同様、長い時を生きているようですが前作とはどこか違う気がします。前作で消えたはずの「水晶の姫」が存在していることから前作の世界とは似ていますが、直接的にはつながりは無いのかもしれませんねー。
ヨウコとイリーナが何やらしようとしているみたいです。ヨウコもどこかに行こうとしているようですし、イリーナもヨウコから何か託されていましたね。ニナはアリカのことをどうしても憎みきれない様子。まあこれが当たり前なんだが。伊達に16話まで一緒にいたわけじゃないでしょうし、17話では対立しましたがアリカもニナのことを心配していましたしね。しかしナギの夢は
セルゲイの夢でもあることを知っているニナはセルゲイのため、オトメとしての自分の責務を全うしようとします。たとえ再びアリカと戦うことになっても。
エアリーズでは審議会が行われようとしていましたが、ナギによってエアリーズのオルブライト基地(アーミテージといい、ペンタゴンといいアメリカ意識してんのかな?)が破壊されます。どうやらナギは
自分に付くか、それとも戦うか各国を脅迫しているようですね。ナツキとナオはガルデローベに戻ることに。マシロとアリカはついていこうとしますが、ナツキに却下されます。
力の全てを出し切れていない今のアリカでは生き残れないとの判断からでした。それでも食い下がるアリカに舞衣はミコトに勝てたら、と条件をつけます。しかしあの舞衣ですらかなわないというミコトにアリカが勝てるはずもなく、あえなく敗退。しまいにはニナのほうが強いと言われてしまいます。その圧倒的強さに感銘を受けたアリカはミコトに自分を弟子にしてくれと頼み込みます。ミコトも師匠といわれてまんざらでもない様子。ミユさんはマシロに上に立つ者のありかたを学べと言い残し、どこかに去ってしまいます。悩むマシロにナツキは同じ上に立つ者の地位にあった舞衣に聞くといいとアドバイスを残しガルデローベへと向かいます。昇る朝日を前に新たな決意をするアリカとマシロ・・・というところで今回は終わります。
さて、アリカは強くなれるのか。舞衣は為政者として何をマシロに教えるのか。ガルデローベは復活するのか。そしてセルゲイは生き残れるのか(たぶん無理)。予告を見る限り、次回
ニナはすごいことになりそうだな・・・手紙はエルスからのですかね?どうなる次回!?