ぼくらの第10話「仲間」の感想。今回の操縦者はナカマです。
最近えらいハイペースで話が進んでいっているぼくらの。しばらしくは一人一話が続くようですね。個人的にはもうちょっと一人一人に時間が欲しいとも感じますが、オリジナル展開に力を入れるつもりなのでしょう。それならば期待したいところです。今回の主人公はナカマこと半井摩子。どこか悟りきった発言の多い彼女ですが、今回は今まで見せなかった表情をいっぱい見せてくれました。
その複雑な生い立ちから常に模範的であろうとしてきた彼女。女手一つで自分を育ててくれている母を尊敬している。しかしそれと同時に母の過去に後ろめたさを感じている自分もいる。尊敬する母の誇りを守るためにも自分は「いい子」でなくてはならない。しかしそれをすればするほど周囲から浮いてしまう自分がいて・・・。ナカマの立場は複雑ですね、自分がちゃんとしなければ、その中傷は母親にいってしまいますしねえ。
普通にいいお母さんじゃないですか。別に人にいえない過去があろうとも、その人の人間性を否定してしまうのはあまりに短絡的と思います。凶悪な犯罪を犯したわけではないわけだし。普通の職業の人でも悪人はいますしねえ。
ジアースパイロットの衣装を作るためのお金を手にいれるため、「仕事」を紹介してもらおうとするナカマ。その過程で母が多くの人に慕われていることを知り、過去で何があったかなど関係ないことに気付くのでした。こういう辛い過去を経験しているからこそわかることもある。自分の進んできた道を信じ、生きてきた母の姿を見て、自分らしくあっていいということに気付いたナカマ。彼女は残るメンバーに自分のために戦おうという言葉を残し散っていきます。
監督さんのブログ自分も見ました。批判にも一つ一つ答える監督の真摯な対応に感銘を受けました。批判がくるとわかっててあえて自ら矢面に立つことはそう出来る事ではありません。原作の大幅な改編に非難も多いようですが、自分は好意的に受け止めています。基本的に原作とアニメは別物と思っていますし、同じであってはいけないと思います。これからもアニメ・ぼくらの期待しましょう。
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