地獄少女二籠第２４話

地獄少女二籠第２４話「連鎖」の感想。タイトルのままに地獄送りの連鎖が巻き起こる。人間恐怖と疑心暗鬼に駆られるとここまで醜くなれるものなのか。あまりにも醜い・・・もう呪われているよこの街（笑）。そしてここに来てついにちょっと成長したつぐみちゃんが再登場しました（はじめちゃんも声だけ登場）。でも哀しげな表情、一体柴田親子のその後に何が？？呼んだのはきくりっぽい、うーん何か意図がありそうですが・・・。


「全部悪魔の子のせいにしてしまえばいい」と憎い相手を地獄送りにしていくラブリーヒルズの人々。そんな単純な問題じゃないと思いますがねえ、こんなに大量に消えたら一人の少年のせいにしきれるはずないだろうに。バカな連中ですよねえ・・・こういうふうに流言飛語に簡単に踊らされるのが大衆で、結果簡単に残酷なこともやってのけたりするんですよね。そこに倫理観や罪悪感などあったもんじゃない。有名な独裁者も「大衆は愚か」と言っているように本当にそうなのかも。自分としては人間の可能性を信じたいところですが・・・ううむ。


あい達はかつて依頼をうけるかどうか前調査を行ってから決めると言っていましたが、今までの依頼にも不条理なものも多々あることから考えても、それはただのポーズに過ぎないのかもしれませんね。どう考えても地獄に送りすぎだろ（笑）。それだけ人の業は深いってことでしょうか。


きくりに導かれ、地獄送りの真実を知った蛍。そして柴田親子から「想い」を託された誠一。二人は必死でこの狂った世界を止めようとします。しかし蛍はあいに地獄送りをやめるよう訴えるものの、介入をしようとしない（というより出来ないのかも）あいは取り合ってくれず、誠一もまた住民達の狂気の餌食に・・・。本当をいえば地獄少女があいである以上、今回も柴田親子がちゃんと舞台に上がらないとおかしいわけで、それをさせないのは先（第三期）を見据えているからなのかも・・・。キャスト陣も続きを希望してるみたいだしなあ。


とはいえ今回柴田親子がやらない以上、その役割は誠一・蛍の飯合兄妹にしっかりと果たしてもらうしかありません。それにしてもきくりの行動の真意がますます気に掛かります。蛍には地獄送りの真実を教え、誠一にはつぐみを引き合わせた。ひょっとしてきくりっていい奴なのかも。あと二話ありますから鬱展開はまだまだ続きそう。拓真は強いなあ、普通だったら壊れてしまってもおかしくないのに。何とかしていい結末を与えて欲しいところですが・・・。次回も期待しましょう。