すもももももも最終話。小虎井兄弟とのバトルも残るは天我一人。最後はただひたすらにバトルなお話でした。考士の力が母親によって封印されているというのは原作でもそれとなくに留めているのに対し、アニメでははっきりと言っちゃってますね・・・いいのかな(笑)。では最後の戦い、第22話「いつもの日々へ」の感想です。
仲間の協力を得て、ついに天我の前までやって来た考士ともも子。考士は言葉での説得を試みますが、天我が応じるはずもなくそのままバトルへと突入します。しかし今では失われた「古代の力」を持つ天我にもも子は圧倒されてしまうのでした。それに加え毒の効果もいよいよ体を蝕み始めます。強い者との戦いに拘る天我は考士たちに解毒剤の材料を渡し、選択を迫るのでした。
作れる解毒剤は一つ、考士ともも子のどちらかしか生き残れない。互いに解毒剤を譲り合う二人。戦いのせいで毒の進行が早く衰弱していくもも子を見て、考士はある決断をするのでした。こういう時に人間の本性は現れるもの、考士がこの決断をしたということだけ見ても彼は成長したといえますね。それにしても流星が落ちるってベタな演出だなあ(笑)。
いろは達が駆けつけた時、そこには毒が全身に回って倒れている二人の姿がありました。激昂し、天我に襲い掛かるいろはと天下ですが、もも子すら圧倒する天我に勝てるはずもありません。その時ゆらりと立ち上がる人影が。
生き残ったのはもも子。愛する人を失い、激昂したもも子は猛然と天我に攻撃を加えます。天我の言葉にキレたもも子も眠っていた古代の力を発動させるのでした。それにしてももはや人間の戦いじゃないな・・・山を切り裂くってどんな攻撃だよ(笑)。天我にいたってはなんか獣人化しちゃってるし。
パワーは全くの互角、しかしスピードで勝る天我が一瞬の隙を突いてもも子に渾身の一撃を加えようとしたその時、天我は背後に何者かの威圧感を感じるのでした。そこには自分を睨みつける考士の姿が。さすがにビームは出さなかったものの、その眼力によって金縛り状態になる天我。これを好機とみたもも子は今まで未完成だった究極奥義「真・昇龍裂天衝」を見事フルパワーでヒットさせるのでした。やっぱりあおり文句があるとカッコいいなあ・・・まさに超必殺技って感じですよね。
考士も何故か生きており、天我も強者とバトルが出来たことで満足した様子。そして一同は普段の日常へと戻っていきます。結局考士父・もも子父の出番はなかったなあ。最後くらい出てくるかな思ったのですが(とくにもも子父、初回と前半のOP前しか出番無かったし)。最後はすももらしい終わり方でしたね、やはりドタバタコメディーこそすももの真骨頂といえるでしょう。DVDにつくらしいおまけの2話はそういう内容だといいのですけどね。
最後に総評。うーんそうですねえ、まあまずまずの内容だったのではないでしょうか。OP・EDとも総じてクオリティ高かったし、話数がすくなかった割にはうまくまとめた終わり方でしたし。一つ残念だったのは前も書きましたが、雲軒が考士に説教するシーンをカットしたことでしょうか。いくら尺が足りないといってもカットしてはいけないシーンだってある。あれをカットするくらいならカメ仮面とかあの付近の話なんかやらなきゃよかったのに(笑)。あと露骨にウマ仮面を意識しすぎですね。確かにいいキャラだと思いますけど必死に話に絡めようとする魂胆が見え見えでちょっと・・・。
まあ今期はネギまが期待はずれだったので、今期のアニメの中ではトップクラスの出来だったといえるでしょう。前半OPの神掛かり的出だしはこれからも皆の心の中に残り続けることですし、いろんな意味で記憶に残る作品でした。そんなこといってたらまた聞きたくなってきたなあ・・・すっかり中毒ですね(笑)。