地獄少女二籠第２０話

地獄少女二籠第２０話。今回の話もきついなあ・・・愛しすぎた依存しすぎた故の末路。女の親友ってこんなものなんでしょうか。男じゃここまではないだろうしなあ。依頼者もターゲットも本当は関係を修復したいという思いは同じだったのに。今回は一目連の行動もいささか行き過ぎだったような気もしますが・・・一目連が最終的な引き金を引いた形になったわけだしなあ。あのままほおって置いてもいい方向にいったかどうかはわかりませんが・・・。それでは第２０話「乙女のアルバム」の感想です。


真理と樹里、二人は親友だった。髪形や服装は全ておそろい、何をするにも常に一緒、二人さえいれば何もいらない、そう思ったことすらあったほど仲が良かった二人が今は・・・。今回の依頼者は森内樹里という少女。そして彼女が怨む相手は親友の藤巻真理。「自分を裏切れば糸を引く」と真理を脅して束縛する樹里。地獄送りで脅しをかけるというケースは初めてですね、まあこれは相手がそれを信じていないと成立しない脅しではありますが。信じるあたりが女子高生らしいかなあ。


樹里の異常ともいえる束縛にも必死で耐える真理に一目連は疑問を抱き、接触を試みることに。話を聞くと、樹里をあんなふうにしてしまったのは自分だと真理はいいます。たった一度だけの裏切りが二人の関係に傷をつけてしまった。裏切りといえるかどうかは別にして、彼女にとってしてみれば唯一無二の存在というべき真理が遠くに行ってしまうと思ってしまったのでしょうね。自分には彼女しかおらず、彼女にも自分しかいないと思っていた樹里にとっては許しがたい行為だったのかもしれません。親友といえども別個人、依存しすぎっていえばその通りなんですが（笑）。


心配ゆえに真理に関わっていた一目連ですが、その行動がかえって仇となってしまいます。一目連に優しい言葉を掛けられ、辛さのあまり一目連に寄りかかる光景を偶然にも樹里が目撃、樹里はその場から逃げ出してしまいます。後を追った真理の言葉に樹里は立ち止まりますが、次の瞬間樹里は車に轢かれ・・・。


重傷を負い、余命幾ばくもない樹里に自分がしてあげられること。藁人形の入れてあった袋に入っていた写真を見て、彼女の変わらない思いを知った真理は一つの決断をします。それは彼女とともに地獄に堕ちること、真理は樹里の手で藁人形の糸を引かせるのでした。地獄に送られる三途の川で二人は哀しい再会をすることになります。二人とも友情の証を握り締めながら・・・。


確かに地獄なら二人は永遠に一緒、二人を分かつものは何も無い、しかし・・・これはねえ。言葉につまる結末でした。本当は樹里も許したかったはず、何がこんな哀しい結末にしてしまったのか。樹里にほんちょっとの踏み出す「勇気」があればあるいは・・・。次回は藁人形トリオ過去シリーズのラスト、骨女の過去のようです。次回も期待しましょう。