地獄少女二籠第１８話

地獄少女二籠第１８話「あのひとの記録」の感想。今回のはここ最近のに比べればソフトな内容でしたが、それでも哀しいお話。自分以外の女が産んだ子どもを愛せるかと言われればどうでしょうね。しかもその子を認めれば自分の存在を否定しかねないとくればそれはなおのことでしょう。気が狂いそうなギリギリの精神状態の中、美千代は公平と里奈を拒絶・否定することで必死に人間の心を保とうとしていたのかもしれませんね。


人間らしい感情を失ってしまった妻とその原因を作ってしまった負い目を感じ続けている夫。最初何であんなに無愛想なんだろうと不思議に思ったのですが、なるほどそういうことですか。でもよく代理母になってくれる人いたなあ、普通は無理ですよね。しかし代わりに子どもを生んでもらうという行為は同時に妻に対して失格の烙印を押すも同じ。それをきっかけに妻は次第に心を閉ざしていくのでした。


しかし妻に犯した罪を負うべきは自分であり、娘里奈には何の罪もない。このままでは娘が不幸になると思った公平は里奈の藁人形を使い、美千代を地獄送りにするのでした。里奈に罪が無かろうと許したくても許せないこともある。理屈じゃないんでしょうね・・・こういうことは。最後まで公平を許さず、里奈を認めなかった美千代。しかし恨み言も言いませんでした。美千代自身もそんな自分に対して自己嫌悪に苛まれていたのでしょう。公平も良かれと思ってしたことの様ですし、本質的には誰が悪いということは無いのかもしれませんね。


次回はお風呂ですな！地獄少女一行も湯けむりの旅へと出発です。次回「湯けむり地獄旅の宿」期待しましょう。