2007年02月06日

地獄少女二籠第17話

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地獄少女二籠第17話。ついに明かされた一目連の過去。それはちょっといい終わり方だったのでいいのですが、本筋の地獄送りのお話が重すぎる。この救いようの無い展開は何とかならないもんでしょうかねえ。こう辛い話が続くと見てるこっちまでまいってしまいますよ。今回もいたたまれない展開の第17話「沈黙のまなざし」の感想いきます。


今回の地獄送りの依頼者は千脇寧々という少女。彼女が地獄に送りたいのは・・・母親。しかしターゲットの母親のことを一目連達は知っていました。何故ならその昔夫の暴力に耐えられず、娘を守るために地獄送りの契約を結んでいたのでした。そんなこととは露知らず、父方の祖母に嘘を吹き込まれた寧々は母穂波を父の仇と思いこんでいて・・・。


いけないこととは思いつつもこのままでは取り返しのつかないことになってしまう、と夫を地獄送りにした穂波。やはり幼い頃のことなので寧々は覚えていないようでこのことが逆に仇となってしまいます。何も知らない寧々にある事無い事吹き込んでいたのが夫平太郎の母親。おそらく穂波に息子を殺されたと思い込んでる(まあ外れてはないが)母親は報復として愛娘の寧々を奪ってやろうという腹積もりなのでしょう。しかしその頃の実情を見て全てを知っている一目連は不快感を隠せません。この母親も言えた筋合いじゃないだろ。ていうかですね、全てにいえることですがたとえ暴力に加わらずとも何もせず黙認するのも同罪だと思います。嫁はともかく自分の孫が泣いているのにあの発言はないよなあ。あの夫にしてあの母親ありってところでしょうか。


一目連が掟を破り介入するのでは、と危惧した輪入道は一目連に釘を刺します。かつて刀として多くの命を奪ってきたかつての自分、たとえ自分が望まずとも自分には何も出来ずただ見てるだけでその身を血に染めてきた一目連にとっては黙視できない気持ちが沸き起こるのでした。そんな中、「報せてあげれば?」ときくりが囁きます。一目連は断ったが、禁を犯すことを恐れていないかのようなこの発言、やはりこの子は別の思惑がありそうですね。


寧々が祖母の元に行きたいと言いますが、穂波はそれが寧々の望んだことならば、とそれを認めます。寧々の生活資金にと祖母にお金を渡すため家にやってきた穂波と祖母の会話を偶然聞き、真実を知ってしまった寧々は家を飛び出していってしまいます。


今まで自分が信じていたもの全てが欺瞞だった。何も信じられなくなってしまった寧々は追いかけてきた穂波から真実を聞かされます。自分は寧々が手を下さずとも地獄行きは決まっている。何も寧々までが地獄に行くことは無いと穂波は言うのでした。寧々にこんな思いを抱かせたのは自分の罪。それを償うことで寧々が幸せになれるのなら・・・と穂波は歩道橋の上からその身を投げるのでした。その後に残されたのは娘の悲しい絶叫・・・。


穂波は死ぬ必要はあったのでしょうか。逆に十字架を背負わせてしまったような気がするのですが。娘のことを真に思うのなら、罪を背負い続けてでも彼女は生き続けなければならなかったように思います。あまりにもお先真っ暗な結末に自分も何も見えません(笑)。寧々はこれからどうするんでしょう・・・。唯一の救いは一目連でしょうか、血に塗れた年月を経てようやく安らげる場所を手に入れた一目連。一目連があい達を大切に思っていることが窺えますね。同じような境遇を生きてきたメンバーだし、この人達の絆は何よりも深いものなのでしょう。ソウルメイトみたいな感じの。次回は「あのひとの記録」期待しましょう。
posted by へっぽこ二等兵 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(18) | 地獄少女二籠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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