2007年01月19日

地獄少女二籠第14話

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地獄少女二籠第14話。行くも地獄退くも地獄とはよくいったもの。糸を引こうが引くまいがどちらにしても地獄行きが確定していたんですね。あまりにも酷い結末でした。惜しむらくは拓真少年がもう少し早く糸を引いていたら最悪の事態は避けられたかもしれませんが・・・なんか第二期の依頼者ってほぼ全員不幸な結末を迎えてますよね(今回糸引いたのは別の人でしたけど)。では個人的には今作一番の鬱展開の第14話「静かな湖畔」の感想です。


今回の依頼者は紅林拓真という少年。ターゲットである脚本家の柿沼敏也は向かいの家に住んでおり、父親とはかつて仕事を同じくした仲。父親の海外出張が終わり、久々に紅林一家は家に戻ってきたのでした。しかし帰ってきた早々ほんの些細なことがきっかけで近隣住民から誹謗中傷を受けることになり、家族の疲労はたまる一方。父親はここから引越しすることを決め、柿沼に打ち明けます。


今回は藁人形トリオより先にきくりが動きます。怨みはあるが本当にするつもりはないという拓真に対し、それが本心ではないことを見抜くきくり。それにしても拓真は最初から柿沼が犯人であることを知っていたのでしょうか?地獄通信にアクセス出来るということは特定の人物に強い怨みを持っているということでしょうから何らかの理由で拓真は柿沼の悪事に気づいていたということになりますね。で、柿沼は紅林が引越しすることを聞き、ますますドス黒い怨念をエスカレートさせていきます。


地獄通信のサイトを眺めることで自分に言い聞かせ、行動に移そうとはしない拓真にきくりは中傷文を見せて拓真をたきつけます。親子の繋がりを見ても退屈そうにあくびをするきくり。きくりにはこういう感傷的なことが理解できないんでしょうか。


突如ガラスの割れる音が響き渡り、何事かと父親が外に様子を見に行きます。そして窓の外から矢が飛び込んできて矢は母親の喉に命中し母親は絶命。外にいる犯人を追いかけようと庭に出た拓真ですが、落ちていたボウガンを持っているところを通行人に目撃され、逆に疑惑をかけられてしまいます。


母親の葬儀中、拓真を母殺しの犯人であるかのような目で見る周囲の人々の視線に必死で耐える拓真。その時偶然柿沼と女性の会話を聞いてしまいます。拓真は柿沼が母を殺したと父に訴えますが、柿沼に信頼を寄せている父はそれを信じようとはしません。耐えかねた拓真はついに地獄通信に名前を書くことにするのでした。


あいから藁人形を手渡された拓真は悪いことするんだ?ときくりから投げかけられます。一体きくりはどうしたいんだよ(笑)。さっきは拓真をたきつけるような行動をしておきながら今度はそれを否定するようなことをする。きくりの真意はどこにあるのでしょうね、ひょっとして面白がってるだけか?きくりの言葉が効いたのか、やはり悪いことはいけないと拓真は藁人形をあいに返します。しかしその選択が彼をさらなる地獄を落とすことになるのでした。


拓真の言葉が気に掛かった父親は柿沼に真意を問うため、家へと向かいます。そこで柿沼が犯人だったことを知るのでした。柿沼の復讐の理由は完全な逆恨み、そしてその狂気は父親にも向けられます。いつまでも過去の栄光にしがみつくだけで努力もしないんじゃそりゃ仕事も無くなるよなあ。ていうか全然父親罪無いじゃん(笑)。むしろ案じてくれてたのに・・・。拓真が家に踏み込んだ時、すでに父は柿沼の手にかかっていました。そしてその魔の手が拓真に迫ろうとした時、柿沼は地獄に送られます。彼を地獄に送ったのは葬儀に来ていた柿沼の元恋人でした。しかし一人殺人現場に残された拓真に待っていたものは・・・。


今回も救われないお話でした。地獄に送られたものの、結果的に紅林一家を破滅に導き復讐を果たしたですから、柿沼の勝利といえるのかもしれません。前回のお話の椿ちゃんを超える不憫さですねこれは。父と母を失い、一人ぼっちになっただけでなく自らが両親を殺した嫌疑をかけられることになろうとは・・・これだったら普通の地獄行きのほうがまだマシかもしれませんね。あまりにも酷い。一体どこに行こうとしてるんだ地獄少女二籠(笑)。きくりがなんか悪魔に見えてきたよホント・・・。次回は家庭を顧みない政治家が地獄に送られる?次回も期待しましょう。
posted by へっぽこ二等兵 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(2) | 地獄少女二籠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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