
N・H・Kにようこそ!最終話。中盤若干見る意欲が低下しましたが、終わってみればなかなかの良作だったこのアニメ。原作に準じた終わり方でしたが、後半どうも盛り上がりに欠けたような気もしたなあ。このアニメらしいっちゃらしいけど。最後キスくらいしたらよかったのに(笑)。では最終話「N・H・Kにようこそ!」の感想いきます。
唯一の心の支えであった佐藤君もひきこもりを脱出し、自分の生きる意味を失ってしまった岬ちゃん。遺書を残し終焉の地に向かう岬ちゃんを止めるべく、なけなしのお金を手に男佐藤は追いかけます。降りしきる雪の夜、佐藤は岬ちゃんの言っていた自殺の名所である岬に着きますが、そこに岬ちゃんの姿はない。まさかもう・・・と佐藤は焦りましたが背後から岬ちゃんの声が。佐藤が後ろを振り返るとそこには生気を失ったような姿の岬ちゃんがベンチに座っていました。
佐藤は岬ちゃんを帰ろうと諭しますが、岬ちゃんはそれを拒否。実際本当に追い詰められた末期状態の人間の自殺を思いとどまらせるのはかなり困難といいますし、生半可な説得じゃ無理でしょうねえ。自分が昨日私がちゃんと死んでいたらと生きながらえてしまったことを謝る岬ちゃん。かつて義父に存在を否定され、周囲や自分に降りかかる不幸は全て自分のせいと考えるようになってしまったのでした。実際自分の周りは不幸な人ばかり、それが何よりの証拠と。それを必死に否定しようとプロジェクトを立ち上げたのでした。自分よりもダメな人間を探し、その人を救うことで自分の存在理由を見出すために。人は生きるためには理由が必要、いかに虚勢を張ろうとも人に完全にそっぽを向かれて生きていくのは耐え難いものだと思いますし。
それでも佐藤は死ぬことを思いとどまるよう岬ちゃんに懇願します。しかし佐藤は考えます、本当に自分に岬ちゃんを止める資格などあるのだろうか。確かに岬ちゃんの言う通り人生には辛いことばかり、ならいっそのこと今死んでしまったほうがいいのではないか。しかし・・・。そうこうしているうちに岬ちゃんは寄りかかっていた柵から後ろへと倒れこみ・・・。
落ちる寸前でなんとか岬ちゃんを掴み、引きずり上げることに成功した佐藤。緊張の糸が切れ、恐怖に襲われる岬ちゃんを抱きしめ、佐藤君は言います。今の辛い状況も岬ちゃんの辛い過去も君のせいじゃない、そう何者かの陰謀であると。その敵の名は「N・H・K」。
佐藤をひきこもりに追い込んだ組織の名は「日本ひきこもり協会」、そして岬ちゃんを絶望の淵へと追い込んだ組織の名が「日本悲観協会」であると佐藤君は言うのでした。しかしやられてばかりではいられない、今こそ奴らに一矢報いる時。佐藤は革命爆弾を手に奴らと刺し違えようとするのでした。うーん、これだけ聞くとただの電波野郎にしか聞こえないけどね(笑)。現実逃避したっていいじゃないか、人は常に前だけを見て生きていけるわけも無いのだから。自分の世界に完全に閉じこもってしまうのはよくないけど適度な現実逃避ならいいじゃないのと自分は思いますけどね。
命を賭けて奴らに立ち向かう佐藤。その中で自分にとって岬ちゃんが大切な存在であることにようやく気づくのでした。しかし自殺対策のネットに阻まれ、惨めな生き恥をさらす結果になってしまいます。今度は逆に岬ちゃんに引き上げられ、死なないでと言われてしまうのでした。なんだかんだ言って決死の行動は岬ちゃんを思いとどまらせることに成功したようです。その後岬ちゃんがかつて住んでいた家で二人は一晩中語らいながら今生きていることを実感するのでした。
そして月日は流れ、訪れた春の季節。山崎も柏先輩もささやかな幸せを掴んだ様子。佐藤も数々の経験を経て、まあなんとかやっていくさという結論に達したようです。そして岬ちゃんも大検をとるために佐藤君と勉強、と新しい道を歩き始めました。でも佐藤君って人に教えられるほどに頭よかったのか。ちょっと意外(笑)。勉強会の帰り道、岬ちゃんは一枚の契約書を佐藤君に手渡します。それは岬ちゃんが考えたN・H・K、日本人質交換会の契約書でした。それは互いが互いの命を差し出すことで二人とも生きていこう、というもの。罰金が百億円(ありえねえ)に跳ね上がってるよ・・・拒否は不可ということですかね。世の中にはまだまだ辛いことが溢れかえっているけれども、二人でなら乗り越えられるかもしれないと佐藤は思うのでした。
最後に感想を。まあよかったのではないでしょうか。神展開とまではいきませんでしたが、なかなかいいシメ方でしたし。一部を除いて作画も安定して岬ちゃんの可愛さには毎回楽しませていただきました。まさに今期における天使(笑)。さすがはゴンゾといったところですね。ある意味難しい役だったであろう佐藤君を演じた小泉豊さんの演技もなかなかよかったですし、株が上がったのではないでしょうか。あまりけなすとこも無かったですし全体的評価は★3.5ですかねえ。どうもありがとうございました。


