ついに発売された舞−HIMEのOVA。今回の話はアニメ本編から一年後のお話とのこと。なるほど確かにアリカとかマシロとかグレードアップしている感じがうかがえますね、いろんな意味で(笑)。為政者としてすっかり板についてきたマシロ女王、しかし感情的になりやすいアリカとの間に意見の相違が生まれてしまうのでした。そんな中突如訪れる謎のスレイブ。第1話「ユメノツヅキ」の感想です。
惑星レアルに接近した大隕石を破壊すべく集結したアリカを始めとするオトメオールスターズ。ロザリーもいましたね、引退したかと思いましたが。ハルカ姐さんは相変わらずのようですが、そばにサラがいるためユキノの突っ込みいらずのようです(笑)。当初、エネルギー砲のようなものを一斉砲撃によって隕石を破壊するという計画でしたが、突如隕石が軌道を変えたために隕石完全破壊には至らず、多くの分散した隕石が地表に。それを食い止めようとアリカは蒼天の青玉の力を開放し、一番巨大な隕石の破片に向かいます。この蒼天の青玉・レナバージョンは「Zwei」と呼ばれ、アリカのみが持つ能力だそうですが・・・隕石を完全に消滅させてしまうとはねえ。こりゃ確かに脅威だわ。オトメ拡散条約というのもあながち大げさではないようです。
世界を救ったアリカは英雄扱いされ、グッズが発売されるほどの人気に。しかしマイスターとしてはまだまだ勉強不足のため、ガルデローベで勉強しなおすことに。ところでアリンコの愛称は誰がひろめたのでしょうね。英雄というよりはアイドル的な要素が強いのかも。庶民的なところも人気の理由の一つなんでしょうけど。一年前の騒動を経て、上に立つ者として皆が幸せになるように必死に政治を行うマシロ女王ですが、全てが上手くいくとはいかないようです。百人いれば百通りの考えがある、いかに善政を行おうとも100%皆が賛成してくれるはずもありません。少数派の人達を庇護すれば多数派からえこひいきといわれ、多数派の意向を汲んだ政策をとれば少数派から切捨てだと非難される。政治って難しいですねえ。しかし座り込みのデモの人から話を聞き、すっかりその人達に同情してしまったアリカはマシロのやり方を非難するのでした。はっきりいってマシロのいうとおりバカだよアリカ・・・立場ってもんがあるでしょうよ。
意見の違いから喧嘩になってしまったマシロとアリカ。自分は一生懸命やってるのに、と舞衣の元に愚痴を聞いてもらいにやってきたマシロ。一国の王がこんなところにきてラーメン食ってていいのか?アブねー(笑)。かつての黒い谷はいまや記念公園として観光地に。敵だったシュヴァルツの皆さんはすっかり善良な人達になっていました。猫神様の教育の賜物なんでしょうか。
しかし惑星エアルに不穏な影、最強クラスの使い手ミユや調査に向かったシズルすらも謎の黒い影によって石化、あっさり倒されてしまうのでした。黒い谷には謎のスレイブが出現、辺りは大混乱に陥ります。事態を収拾するため、舞衣はマテリアライズして応戦します。舞衣のマテリアライズシーンが初披露、このOVAで果たしてどれだけの人のマテリアライズシーンが拝めるのでしょうか。出来れば全員といいたいところですが・・・まあマリア先生は無理としても(笑)。
ガルデローベから駆けつけたナツキとアリカも参戦し、謎のスレイブと戦いますがオトメの中でもトップクラスの実力者であろう三人ですらも苦戦を強いられます。同時にガルデローベの霊廟に賊が侵入、真祖のシステムがダウンしてナツキも戦闘不能に。目先のことよりも為政者として大局を重視しようとするマシロに再びアリカが反発、マスターとの仲違いが原因なのか、アリカは突然蒼天の真の力が発動できなくなってしまうのでした。これは難しいところですね、どっちも正しいし。あの緊急用のシステムはあまり意味ないような・・・エヴァでいう内部電源なんでしょうけどあんな短いんじゃあねえ。ローブの出力が半減するとかだったらいいのに。五柱メンバーはある意味使い手が悪いですよね。
通常の蒼天のローブになりながらも、舞衣との連携(こういう使い方もあるんだ)で辛くもスレイブを倒したアリカでしたが、突然現れた謎の黒い人影に舞衣とアリカは吹き飛ばされてしまいます。そして空は急に暗くなり、黒い谷は嵐に包まれてしまうのでした。
黒い影が鎌らしき武器を所持していることからも奪われた「真白なる金剛石」のローブであることは間違いなさそう。でもニナではないみたいだし。マリア先生の最後の言葉からアリカ達の知る人物が関わっていることが推測できますが・・・一話だけでは何とも。次回予告、予告になってないし(笑)。次の第二話に期待するとしましょう。