地獄少女二籠第１話

いよいよ始まった地獄少女第二期。前回の室井滋さんに続き、今回の冒頭ナレーションは小倉久寛さんです。たぶんドラマ版つながりなんでしょう。あいの衣装も地獄送りの演出も新バージョンで、藁人形も今回は輪入道固定ではなくどうやら三人組で代わりばんこにやっていくみたいですね。第二期面白くなりそうです。今回の話はタイトルのまんまだったなあ。第１話「闇の中の少女」の感想です。

自分達の勝手なエゴで自分を殺した村人達に復讐するために甦り、得た力によって村を焼き払ったかつてのあい。その場面から物語が始まります。しかしいくら村人達に非があるといえ、焼き殺していいはずもありません。あいは地獄の使者からその罰を受けることになります。地獄蜘蛛はあいが地獄に行くことを許さず、地獄少女となって人の恨みを代行しその行く末を見続けることによって罪を償うようあいに命じます。拒否すれば自分の愛する者の魂は未来永劫に彷徨い続けることになる・・・あいに選択の余地はありません。地獄蜘蛛から「閻魔あい」の名を与えられ、地獄少女・閻魔あいの誕生の瞬間でした。


舞台は変わって現代の学校。一人の少女が陰湿ないじめを受けていました。少女の名は恩田麻紀、しかし自分がなぜ苛められるのか、一体誰がやっているのかわからず、地獄通信にアクセスしても名前を書くことが出来ません。いじめは難しいんですよね、確かに見て見ぬふりは同罪ですが止めれば今度は自分が標的にされかねない。最近の子は淡白ですしねえ。哀しいことではあるのですけど。ならばこういう時は先生や親に介入してもらうのが一番なのですが・・・。


しかし担任教諭である神代が手を差し伸べようとしても彼女はどうせ無理とそれを拒否します。いじめの陰湿さは熾烈を極め、麻紀はあまりの恐怖に倒れてしまいます。保健室で目を覚ました麻紀、異変に気づいた神代先生が彼女を運んでくれたのでした。先生のさりげない優しさに緊張の糸が切れ、麻紀は思わず泣き出してしまいます。どんなに辛い目にあっても私のことを親身に思ってくれる人がいる。なら、まだ頑張れる。しかしそんな麻紀の思いは無残にも切り裂かれることになるのでした。


ある日クラスメートからちょっと付き合ってといわれる麻紀。そのクラスメートから明かされた衝撃の事実、それは自分を苛めていた張本人があろうことか信頼していた神代先生だったのです。傍観者を決め込んでいたクラスメートの少女もあまりにも不憫な麻紀を見かねてこっそり教えてくれたのでした。先生の裏切りに激怒した麻紀は地獄通信に先生の名を入力、閻魔あいが現れ藁人形を麻紀に手渡します。


翌日神代がついにその本性を現します。麻紀を狙ったのは「実験」というあまりにも身勝手な理由でした。塩酸のビンを手に、次からは麻紀にもその企みに参加しろと迫る神代。一瞬の隙を突いて麻紀は藁人形を取り返し、その契約の糸を解きます。神代はあいによって地獄へと送られるのでした。


一番信頼していた人が実は犯人だった、なんてベタな展開でしたが、まさか先生がそういうことしちゃあねえ・・・。とんだ外道サド女でしたな、こいつは地獄送りされてよし（笑）。教室での最後のシーンはなんだったのでしょうか。ひょっとしてホッチキスの犯人はあの子だったってことか？だとしたら依頼者のやったことって・・・むなしいなあ。今回の依頼者ゲストは広橋涼さん、次回は桑島法子さんのようです。エンディングも前作にひけをとらないいい曲だし、オープニングも原作と同じ人が担当のようですし負けないクオリティを期待したいですね。今期一番の注目作、これから視聴するのが楽しみだ！