ついに目明し編最終話。ここまで順調に進んできたアニメひぐらし解答編ですが・・・最後に省いてきましたねー。沙都子の壮絶な最後など見せ場十分ではありましたが・・・6話使っても纏めきれないほど内容満載であったということなんでしょうけど。第21話「目明し編 其ノ六 断罪」の感想です。
全ては愛ゆえの狂気。詩音に待っていたのはあまりにも辛くて哀しい最後でした。前回襲ってきた梨花を返り討ちした詩音は返す刀で悟史を苦しめた元凶たる沙都子にその狂気を向けます。圭一やレナ達がいなくなった沙都子と梨花を探し回る中、当の沙都子は詩音によって地下祭具殿で囚われの身となっていたのでした。梨花と村長の死を目の当たりにして、人殺しと詩音を罵る沙都子。
やめてと懇願する魅音の願いも虚しく、沙都子への暴行を開始する詩音。怨みと憎しみがこもったナイフを詩音は躊躇なく沙都子の腕に突き立てます。全ては悟史を救おうとしなかった者達への断罪。魅音は悟史を救える立場にいながらそれをしようとしなかった罪、そして沙都子は自分勝手な感情で悟史を苦しめ続けたという罪。その罪は死をもって償わなければならない。詩音がナイフを振り下ろす度、沙都子の悲痛な叫び声が地下祭具殿に響き渡る。でも詩音の言い分はやはり少々おかしいかと。なんかの漫画で主人公が言ってましたが、兄が妹より早く生まれてくるのは妹を守るため。ましてや北条家は悟史と沙都子の二人しかいないのですからそれは当然のことだと思います。確かに沙都子にも責任の一端はあるとは思います。でもまだ幼い沙都子にそれを言うのはあまりにも酷ではないか。双子の姉妹を持つはずの詩音にその感情は理解できなかったのでしょうか・・・。
沙都子もそれはわかっていた。自分が弱かったから悟史を追い詰めてしまい、彼はいなくなってしまった。だからもう泣かないと決めた。泣けばにーにーが戻ってこないから。やるならやれと沙都子は詩音に言い放ちます。私は強くなる、もう甘えたりしないとその目には強き思いが秘められてしました。詩音は逆上し、何度も何度も沙都子の体にナイフを突き刺します。
「・・・にーにー見てますわね?沙都子はこんなにも強くなりましたのよ。何が起きてもへこたれませんの・・・こんな程度でこんなぐらいでは私は泣かない・・・!!」
強い意志を詩音に見せ付けて絶命する沙都子。詩音は気づきます。沙都子は死の瞬間まで彼が帰ってくることを信じて疑わなかった。しかし自分は悟史がもう戻ってこないと思っていた。自分の中で悟史を勝手に殺してしまっていた・・・。そして悟史の最後の願い、それすらも自分の手で壊してしまったことに気づいた詩音はもはや笑うしかなかったのでした。
そして綿流し編でもあった圭一とレナの園崎邸への訪問。囚われの身になり死の恐怖に曝されながらも、彼女の心を返してくれと詩音に訴える圭一。人形の件がきっかけで詩音の封印していた悟史への思いを再び揺り動かしてしまったと彼女は言います。でもホントに圭一は今回踏んだり蹴ったりですなあ。人形を渡さなかったことがこんな惨劇につながろうとは彼でなくとも夢にも思わないことでしょう。
詩音は圭一を見逃しますが、やはり魅音だけは見逃すわけにはいきません。服を取り替え、詩音は魅音に井戸の中に落ちるよう強制するのでした。魅音はここに悟史は落ちていないと言います。彼女もまた悟史に好意を持っていたことを告白し、おりょうに真相を問い詰めた結果園崎家の関与はなかったと詩音に訴えます。しかしここでそれを認めれば今まで詩音のやってきたことは全て無駄だったということになってしまいます。詩音は魅音の言葉をふり払い、彼女を井戸の底へと落とすのでした。
詩音は被害者を装い、警察の手から逃れます。しかし魅音の「早く死ね」と囁く声に悩まされることになります。その声を黙らせるため、想い人である圭一の殺害を決意する詩音。圭一を刺し、喜び勇んでマンションへと帰るその時でした。マンションのベランダから足を滑らせて転落してしまいます。地面に転落しようとするその瞬間、詩音はどうしてこんなことになってしまったのだろうと自らが行ってきた事を悔やみます。自分はただ悟史君と一緒にいたかっただけなのに。もしもう一度やり直せるのであれば次は間違えないと願いながらその身は今までの報いを受けるかのように地面へと叩きつけられるのでした・・・。
哀しい、そしてイタい。そして詩音の顔は人間じゃありません(笑)。でも原作で描かれていたラストシーンがあればもっと涙を誘っていたと思うのでそれだけが残念ですね。おそらくこの目明し編がもっとも悲劇的なシナリオであると個人的には思うんですけどもう一押し欲しかったなあというのが全体の総評です。伝えるべき情報も全部明かされてないし。詩音が望んでいたのは悟史との日常だった。その純粋な思いが彼女を狂気に駆り立てたわけで彼女もまたオヤシロ様の祟りに翻弄された被害者の一人なのかもしれません。だからって詩音の狂気の殺戮が許されるわけではありませんが、悟史への想いは伝わったかなと。ちょっとイタイけどここまで想われる悟史は幸せ者(?)ですね。雪野五月祭は終わりを迎え、次はいよいよラストの罪滅し編。次はひぐらし正ヒロイン竜宮レナが主役です。この人も鬼隠し編以来パワーダウンしてしまっている感があるので、「嘘だよッッ!!!」クラスのインパクトを期待したいものですね。
TBどうもです!
最後に原作のあの詩音の詩があれば、どんなに感動したことやら・・・ですね;
そして、あの幸せの最後も描写すれば…最高の作りになっていたと思いますよ。
次回は罪滅し編ですね。
一世一代の頑張り物語に期待してみますか!(T▽T)
そうですよ、あの詩とあと大石のセリフがあったならもうちょっと詩音も浮かばれたことでしょ
う。
もういよいよひぐらしアニメも罪滅し編をもって
終わるわけですか・・・。個人的にはあのクライ
マックスをあのままやるのかが非常に気になると
ころです(笑)。