ひょんなことから作家デビューを果たした播磨拳児。前回の話を見る限りではおいおい・・・といった話作りでしたが、意外にクオリティ高かったということですかね。そして最後は塚本家に転がり込むという播磨最良の回でした。第15話「締めだされた男/招かれた男/試された男」の感想です。
烏丸の原稿をダメにしてしまい、慌てて播磨が八雲とともに作った作品が何故か今週のジンマガに。当然播磨は読者の感想が気に掛かります。美琴はシンプルでわかり易いと高評価。お嬢は陳腐な内容と痛烈に批判します。しかし播磨が本当に聞きたいのは天満の感想、それを知ってか知らずか何故か高野姐さんが天満に話題を振ります。天満から出た言葉は評価の言葉。その言葉を聞いただけで全てが報われた播磨なのでした。
播磨はアシスタントの八雲を連れ、実際のモデルはないと強調する談講社にお礼に行きます。播磨のかつての師鬼哭丸の船長の双子の兄弟談講社編集長が初登場。・・・もう人間じゃねえ(笑)。一体どこの大魔神の方ですか?天王寺も巨大化してましたが、この人の場合は演出だったみたいだから本当の化け物ですね・・・。肝の据わってる八雲を五島編集長は気にいったようです。二十年ぶりのスマイルってどんな恐ろしい人(人か?)なんだろう・・・。
来週までに二百ページの入稿を命じられた播磨。とりあえず家に帰ると、絃子が何も言わずに笹倉先生とスキー旅行に行ってしまっており、突然家なき子になってしまいます。不憫に思った八雲は播磨を自分の家に泊めてあげることに。そりゃあ天満じゃなくてもびっくりだよ(笑)。女二人の家に男を泊めるとは・・・すごいな。それだけ播磨を信用してるってことなんでしょうけど。
いきなり始まった天満との夢の生活に狂喜する播磨でしたが、八雲に原稿のことを言われ、現実へと戻されます。八雲も優しいけど天満も優しいですね。塚本家の家庭事情は謎に包まれてますけど、二人で暮らしてる分やはり困ってる人をほっとけないところがあるのでしょうか(播磨弟も泊めてたし)。播磨にお茶を持っていく八雲、父親の書斎で作業する播磨の後姿に八雲は父親の姿を見ます。思うように漫画が書けず、苦悩する播磨の役に立ちたいとモデル役を買って出る八雲。今は播磨さんの役に立ってる気がするから・・・と八雲は今の状況に充足感を感じるのでした。しかし播磨の好きな人は・・・。その頃家で夜空を見上げ、思いに耽るお嬢。私がいなくなっても誰も・・・となにやら諦めきったような発言。そんなことはないと思うけどなあ。
八雲はもっと播磨の役に立ちたいと談講社主催の漫画編集者スクールに参加してみることにします。その人間離れした登場の仕方とは裏腹に、意外にまともなことを言う五島編集長。書かせることが編集の仕事、その環境作りも仕事の一つですものね。
天満は八雲と播磨の仲の良さに一人で勝手に興奮していました。そして妹の相手に八雲が相応しいかどうかチェックすることにします。八雲に扮して反応を確かめる天満。天満のショートヘア姿もなかなかいいですね。天満のモノマネショーが同時開催。10円くらいしか持っていない天満と播磨はどうなんだろう・・・ガムくらいしか買えないじゃん。播磨は天満が八雲との仲をまだ勘違いしていることを知り、思いを打ち明けることを決心します。
しかし八雲の部屋と間違ってしまいます。しかし時すでに遅く、背後にはあのアホ毛の人影が・・・!!ここから夢の世界からの転落が始まるのです。今回はここまででした。次回はおさるさん再び。天満の家を追われた播磨の行き着く先は・・・。次回も期待です。