ひぐらしのなく頃に第１５話

暇潰し編最終話。定められた惨劇、その運命から逃れるために赤坂に救いを求める梨花。梨花ちゃんは半分諦めているようですが、それでも座して死を待つことなど出来ようか。梨花の持つ悲しき運命が語られた今回。梨花の予言通り彼にもまた不幸が訪れることになってしまうわけですが・・・。ちょっと辛い展開でしたね。第１５話「暇潰し編 其の弐 兆し」の感想です。


まずは犬養寿樹君誘拐事件の解決編。新人の赤坂はともかく、こういう現場に幾度も出くわしているであろう百戦錬磨の大石ですら苦戦するほどの相手ですから、ただの悪党でないことはわかります。でも警察は不便ですね、たとえ相手が素手で抑えることが難しいほどの強者でも銃はそう簡単には使えないのですから。拳銃は刃物以上の殺傷能力を持っているわけですから使用しないに越したことの無い代物ではあるんですけどね。でも・・・最近の警察は結構発砲してますよね。 それはそれで危険な気もしますが・・・。


犯人は取り逃がしたものの、無事寿樹君を助け出すことに成功した二人。しかし赤坂は犯人が撃った拳銃の弾を肩に受け、傷を負ってしまいます。監督の診断によれば、弾は貫通しておりそれほど深刻な状態ではないとのこと。しかし安静のため、今夜は診療所に泊まる事になりました。赤坂は妻の雪絵のことが気になり、電話を掛けようと電話ボックスを探します。しかし村にある電話ボックスの全てが何者かによってケーブルを断ち切られていたのでした。不審に思う赤坂。そこに梨花が現れます。


村の電話のケーブルを切ってまわっていたのは梨花でした。

「・・・もしかして君が電話のコードを？」

「掛けても赤坂が悲しくなるだけなのです」

赤坂には梨花の言葉の真意は理解できず、自分を心配して言ってくれてるのだと思ってしまいます。でも梨花のやった事って普通に犯罪ですよね。いくら子どものやった事といっても、仮にも警察関係者なんだからあっさりスルーはいかがなものかと・・・。古手神社の見晴らしのいい場所までやって来た二人。梨花の予言通りダム計画は中止になりました。赤坂はあの発言の真意を梨花に聞いてみます。これでこの村も平和になるねと赤坂が言うと、また梨花の様子がおかしくなります。

「これから毎年血生臭いことが起きるのに・・・ですか？」

「えっ？」

「あと何年かすると私は殺されるの」

急に物騒なことを言い出す梨花に赤坂は真意を問いただします。しかし梨花はそれはもう決まっていることだと言い、その運命に諦めを感じながらも赤坂に何か変わるかもしれないとその事実を告げるのです。誰だって死にたくはないもの。運命に抗うことをやめてしまえば、気は楽になるかもしれません。しかしそれは生きる希望を失うということであり、心のバランスを崩してしまうことになります。何も変わることはないと思いながらも、「赤坂」という一抹の希望にすがらずにはいられないのでしょうか。


それから数年後、赤坂は大石に会いに北海道までやって来ました。大石はすでに定年退職しており、今は悠々自適の生活を送っていました。再会を喜び合う二人。あの事件後、東京に帰ってから梨花の行動の真意に気づいた赤坂。妻の雪絵が病院の屋上の階段から誤って転落、非業の死を遂げていたのでした。梨花の警告は真実だった。にわかには信じがたいことではあるが、梨花は雪絵の死を予め知っていたのだ。


梨花の予言のことを大石に話すと、彼は信じられないといった感じで笑います。そしてそれが事実であったとしていくつかの疑問点を投げかけるのでした。

１．何故雛見沢大災害を予言することが出来なかったのか？

２．殺されるとわかっていて何故逃げ出そうとしなかったのか？

しかし赤坂は知っていた。彼女が自分に救いを求めていたことを。彼女の願いはただ平穏に暮らすことだけ、なのに運命は何故そんなささやかな願いすらも叶えてはくれないのか。死にたくない・・・あの時梨花がいった言葉。赤坂は自分が何もしなかったことを悔やみます。。彼女はＳＯＳを出していたのに、彼女を救うことが何故出来なかったのか？しかしもう何もかもが遅すぎる・・・。


暇潰し編は結構不満もなく見ることが出来ました。２話にしてはよくまとめたという感じですね。今回の暇潰し編で梨花ちゃんの株がかなり高騰したなあ。レナの気持ちが痛いほどよくわかりました（笑）。アニメは罪滅し編までということらしいですから残るシナリオはあと二つ。次の目明し編はとても哀しくそして切ないお話、楽しみにしたいと思います。次回も期待です！

Comments

はじめまして。
TBありがとうございました。
私のほうからもTBをお返ししましたので、今後ともよろしくお願いします。

暇潰し編は私も上手くまとまっている印象を受けました。
麻雀のシーンが無くなったのが残念といえば残念でしたが…。

災害直前に（圭一が願ったおかげで？）行方不明になった大石も
無事に定年まで勤められた（笑）
今後のシナリオで、あの時どこに行っていたのか解明されるのでしょうかね？
ちょっと気になるあたりです。

次回からいよいよ解答編がはじまるようで、
この先どうなるか楽しみです。
(ゲームは暇潰し編までしかやっていないので、どういう話か楽しみだったりします。)

それでは〜。

Posted by arurururu at 2006年07月18日 05:24

＞arurururuさん
コメントどうもです。
確かに麻雀のシーンは意外に重要な情報も含んで
いる（工事現場の監督と大石の接点とか）ので
無かったのは痛かったかもですね。

暇潰し編以外の問題編は上手く纏められなかった部分も多かったので、解答編では暇潰し編で見せたようなクオリティを期待したいものです。

Posted by へっぽこ二等兵 at 2006年07月18日 14:16

初めまして、TBありがとうございます。

暇潰し編は私の一番好きな感動物語なので、アニメでも楽しめましたよ〜。
というより、今までのどの編のアニメよりも、暇潰し編のアニメはずば抜けてよくまとまっていたと思いますｗ
大石の激怒するシーン…あれも見たかったですね。
監督の無念を晴らすというあの決意を！！！ｗ

Posted by 無限 at 2006年07月18日 21:58

＞無限さん

こちらこそ初めまして！
結構不満だらけのひぐらしアニメですが、暇潰し
編だけは別格だったと思います。現場監督の死が大石の事件を執拗に追う動機になったことがわかるあのシーンは自分も見たかった。たまにはかっこいい大石も見たいものですね。いつもはいやらしい感じのキャラだけに。

Posted by へっぽこ二等兵 at 2006年07月23日 03:53