ひぐらしのなく頃に第１１話

ちょっといろいろ端折りすぎのような気がしてきたアニメひぐらし。初めて見る人向けにつくっているのはわかってるんですが・・・うーん。これ以上はネタバレになっちゃうんで言及は避けますが、折角のアニメ化なのに勿体ないなぁってどうしても思ってしまう今日この頃です。では第１１話「祟殺し編 其の参 境界」の感想です。



前回、圭一が頭を撫でた途端、半狂乱状態になってしまった沙都子。たしかに他のブログでも皆さん指摘していましたが、横に吹っ飛ぶってどんな火事場のクソ力だよ（笑）。なんとかその場は収拾できたようで、沙都子は保健室で眠っていました。もう大人達に頼っていても沙都子は救えない。事態は一刻の猶予もないことを圭一は思い知らされます。そして圭一は決意するのでした。叔父は俺が「排除」する、と。


そしてその夕方、沢山の推理小説を読み漁っている母親からなら、その「殺害」のヒントが得られるかもしれないと思った圭一は完全犯罪について聞いてみます。しかし推理小説に出てくるトリックに完全犯罪など存在しないと母親は言います。それでは物語が成立しないからです。つまり事件自体が発覚しないこと・・・それが完全犯罪といえるわけです。確かに事件が表に出ただけでも犯罪が行われたことは皆に知られるわけですから、捕まる可能性は０にはならない。迷宮入りの事件も世の中には数多くありますけど、狙ってそうそう出来るものじゃありませんし。とはいえ一番難しいことかもしれませんが・・・。あっでも今の周囲に関して無関心な人の多い世の中なら可能かもなあ。


それを聞いた圭一はすぐに学校へと向かい、悟史のロッカーから金属バットを見つけるとそれを見つからない場所に隠すのでした。そして叔父を殺して死体を埋める場所の目星をつけるとその日は家に戻ります。その夜、圭一は計画実行のため、魅音に沙都子を祭りに連れ出してくれるよう電話で頼みます。しかし魅音は圭一の言葉に不審を抱きます。それもそのはず、圭一の頼みごとは一年前失踪した悟史がしてきた電話と同じ内容だと魅音は言うのでした。それを聞いた圭一はハッと気づきます。一年前の叔母が死んだのは実は悟史の手によるものではあるまいか？かつて沙都子を守るために悟史がそうしたように、自分もすべてを賭けて沙都子を守ろう。沙都子のにーにーとして、悟史の代わりに・・・！圭一はそう改めて決意するのでした。


綿流し当日、圭一はシャベルを持って、昨日目星をつけておいた場所に穴を掘るため出かけます。一心不乱に穴を掘りながら、圭一は自分の過去を回想します。自分に眠っていた勉強の才能、それを開花させた圭一は成績をメキメキと上げていくのでした。しかしそれは周りの生徒から妬まれる対象となってしまいます。みんな平等っていうそういう理念は素晴らしいと思うのですが、違う人間なんだから能力に差異があるのは至極当然のこと。全部の人がそういうわけではありませんが、優れた能力を持つ人の足を引っぱろうとするのは日本人の気質なんでしょうかね？実際余程図太い神経の持ち主か守ってくれる人がいないと圭一みたいに潰れてしまうんでしょうね。なんかいやだなあ、そういうの。


失意の中にいた圭一がやっと手にいれた雛見沢という居場所。これまでの周りの人達とは違い、「前原圭一」の人間性を認め接してくれるかけがえのない仲間達。やっと手にいれた世界を叔父というたった一人の存在のために失ってたまるか・・・。想いを込めて圭一はただひたすらに穴を掘り続けるのでした。


準備が整った圭一は叔父のいる北条家に、警察に成りすまして電話を掛けます。叔父は渋っていましたが、何とかこっちの誘いに乗ってきました。叔父が通るであろう道の草陰に隠れ、叔父がやってくるのを待ちます。その道に叔父のバイクが通りかかった瞬間、圭一はバットを振り上げ、叔父に襲い掛かります。相手が喧嘩慣れしたヤツなら返り討ちもあったでしょうが、所詮チンピラである叔父はいきなりの不意打ちにすっかり怯えてしまい、逃げ出そうとします。しかし沙都子への想いから一種のトランス状態にある圭一から逃げ切れることはできず、バットによって抹殺されてしまう叔父。


叔父が逃げ回ったため、圭一は穴を掘った場所を見失ってしまいます。とりあえず叔父の乗ってたバイクと凶器の金属バットを沼に沈めると、穴をもう一度掘るためシャベルを取りに家に戻ります。そして穴を掘り、その中に叔父を埋め、木や葉っぱなどで埋めた場所を特定されないように偽装する圭一。これで沙都子の笑顔が戻ってくる、また幸せな日常が戻ってくる、そう思いながら。


土砂降りの雨の中、満身創痍の圭一が帰り道を歩いていると、後ろから車がやってきます。圭一はそれに驚いて転んでしまいました。止まった車からは鷹野が降りてきます。こんな雨の中何をしているの？と聞かれ、圭一はとっさにウソをつきますが、今の圭一には冷静に考える余裕など無く、ボロがでてしまいます。ボロボロだった圭一を見かねた鷹野の提案で圭一は家まで送ってもらえることに。その車の中で鷹野が小声で一言。

「・・・埋められた？」

「あの・・・すみません。よく聞こえませんでした。今何て？」

「死体、上手に埋められた・・・？」

「・・・っ！！！」

鷹野には全て見破られている！？圭一が驚愕したところで今回は終わりました。


話の進み具合から考えるに、祟殺し編は５話編成かな？これで４話で終わりだったら怒りますけどね（笑）。一番長いシナリオとも言われていますし、省略も仕方がないことなのかもしれないんですがねえ。まあ原作を知らない人にはとても優しい作りにはなってると思います。それでも薄めすぎてる感はあるけど（笑）。でも原作はアニメが終わってからやることを強くお勧めします。次回も期待しましょう。

圭一の「超感覚」かレナのセリフは見たかったなあ・・・。